坊主地獄跡

園内のあちらこちらに広がる粘土層の窪み。この窪みは昔、泥が吹き出していたところ。いつも同じところにあるわけではなく、時代によってまるで生き物のように場所を変え、息を吐いています。
今見えている坊主地獄もいつの日か枯れてしまい、見られなくなるかもしれません。この景色は今しか見ることができない奇跡的な光景なのです。

五感で地獄

等間隔に３つの坊主地獄が並ぶこのスポット。近くで１つ１つの音をじっくり聞いて個性を探してみましょう。少し離れてみて３つの音が交互に奏でるハーモニーを楽しむのもおすすめです。

ベスポジ坊主地獄

噴き上げてくる泥は約100度。大変高温で危険なため、なかなか近くで坊主地獄をみることはできません。ここの噴き出し口は通路から一番近くで見ることができるので、繊細な動きや噴き出る形をより間近で楽しめます。写真を撮るのにもベストなポジションです。

蝦蟇仙人

青蛙神を従えて妖術を使う中国の仙人、蝦蟇仙人。細部に至るまで繊細につくられていて、特に仙人の頭上に座るカエルは今にも動き出しそうな迫力です。日本では古くから絵画や歌舞伎で描かれてきた蝦蟇仙人が、なぜこの場所に存在するのかは分かっていませんが、蒸気井に宿る神として親しまれています。

ご利益スポット?!

蒸気が噴き出している岩にいつの間にか小銭が投げ込まれているミステリースポット。小銭は変色していたり、変形していたり、蒸気の凄まじさと温泉成分の強さを感じることができます。
神様が宿っているとも言われている泉。もしかしたら願い事が叶うかもしれません。が、硬貨を入れると変形してしまうので、手を合わせるだけにしましょう！

蒸気井

地下200mから噴き出す源泉。もうもうと噴き出る蒸気や温泉成分そのものです。その蒸気を全身に浴びて、つかの間の温泉浴をお楽しみください。

平成泥火山口

平成元年に熱泥が噴出した、一番新しく勢いのある坊主地獄。鉱泥温泉で使われている泥は、この地獄から噴き出すものを入浴できるようにしたものです。

延内寺爆発跡

坊主地獄最大の噴火口跡。お寺を吹き飛ばし、飲み込むほどの威力がありました。今はもう活動しておらず、火口に土が積もっていますが、他の火口と比べるとその大きさや規模がわかります。もしかしたら何かのきっかけで、また活動を始めるかもしれませんね。

蒸し釜（自然噴気）

温泉の噴気をそのまま利用した天然釜。野菜を入れると甘みが増し、おいしい蒸し料理を楽しむことができます。
詳しくはInstagramをチェック！

十王尊像

延内寺があった頃には9体あったとされる十王像。今私たちが見ることが出来るのは6体だけで、あとの3体は延内寺と一緒に噴火口の泥の奥底(延内寺爆発跡)に眠っているそう。どんな像だったのかを想像しながら歩くのも楽しいですね。

一枚岩仁王像

天然坊主地獄の入り口で出迎えてくれる、一枚岩に彫刻された仁王像。一枚岩でつくられたものとしては日本最大といわれています。